Discography

リリース作品の紹介・ライナーノーツ

1stミニアルバム キッチンしげじろう

 

2012.7.8 リリース

¥500 (Tax In)

 

 

スカイライン

 

「スカイライン」っていうのは、有名な車の名前だけど、空をキャンパスにした山や建物の輪郭みたいな意味があります。

 

人の能力は十人十色で、誰だって苦手なものがあったり、コンプレックスだってある。なのに社会に出ると、どうしても同じ土俵で・・・ってことになってしまうよね。ほら、あなたの身近にもいませんか?「あの人ホント仕事できないよねぇ」とか、「使えね~なぁ」とか言われてる人。あるいはあなた自身が、どこか自信がなかったり。そういう人に対してのメッセージですね。

 

曲的には、ちょっと打ち込みっぽさを導入してみました。ベースもシンセのスクエアなリズムで。そういう音楽もルーツとして持っているし。こういうアップテンポの曲にストリングスを入れるもの、初めてかもしれない。

 

ギターソロでは、これまた自分のレコーディングの中では最速と思われるカッティングで、何度も録り直して腕がパンパンになりました(笑)。

 

 

ダイニングキッチン

 

僕は料理を趣味としていて、時間があるといろいろ作って食べてます。なんだかんだ言って、美味しいものを食べている時っていうのが、最高に幸せなんじゃないかなと。シンプルかつ最高の幸せ。ダイニングとか茶の間の雰囲気って、そこにいる人々の幸せ度合いが表れてるような気もします。

 

この曲はホント、今までにないアプローチですね。曲をつくる時のコンセプトが「いかに多くのメジャーセブンス・コードを使うか」ということだったから。5つのメジャーセブンスが登場します。サウンド的にはギターが肝で、「手持ちの空間系・揺れ系エフェクトを全部使う」という。トレモロ、フェイザー、コーラスを、散りばめてます。サビのボーカルや、ギターソロのオクターブも気に入ってる。

 

とにかく、オシャレに仕上がったと思います。

「キッチンしげじろう」というアルバムタイトルを象徴する曲でもあります。

 

 

ケーキを食べよう

 

すでにライブで演奏している曲のレコーディングです。

 

時の流れは止まらないし、その中で確実に年齢を重ね、周りの風景や、人や、関係も変わっていく。でも自分は何も変わっていないし、なんか取り残されているような気もする。だけど、人は何か変わらないものがある方が安心しませんか?僕はいつも、何か普遍的なものを求めているような気がします。

 

レコーディングのクセに、コンガとタンバリンのリズムがだいぶズレているのがおわかりでしょうか(笑)。これは仮テイクのままなのです。やり直したり、修正もできたんだけど、子供が演奏しているような、下手くそ感が出ていてこれは良いなと。

 

ちなみに2番のサビ「電線の踏み切り越えて どこまでもついてくる月」というフレーズは、僕が小学生の時の国語の授業で作ったポエムの一部です。

 

 

Moon & Sun

 

言わずと知れた、僕の代表曲です。

 

何の悩みもなく、不安もなく、普通に日々過ごしていられるのは、実は空気のように、月や太陽のように、ごく普通に大切な人がいるからなんだと、ふと思うのです。こと恋人関係だと、別れるまで気が付かなかったりするのですが(笑)。

 

ベタなバラードという感じのアレンジになりました。アコギのソロや、その後の歌のバックのオブリが気に入ってます。意外なことに、エレキギターはファズを使用しているので、スカイラインよりも歪んでいます。